カムジャ出産記「転」
そして、ロン眉の昼間の付き添いは終わり、、昼間はシオモニと2人っきりになった。(夜の泊り込みはロン眉)
木曜金曜の二日間だけやし、好意で来てくれてはるんやから・・・我慢せねば。と思った矢先。
名前は勝手に決めんといてや、ちゃんと専門のとこで決めるからな。とおっしゃった。
私はロン眉と決めるって決めてたし、アホのロン眉はオレ、末っ子やしぃ~、うるさく言われへんと思う~などとほざいていたのでちょっと安心してたのに。
「ありがたいんですけど、自分たちで決めますので。」
とちょっときつめにゆうてみたら、あーだこーだゆうてはったけど、知らんフリしておいた。さらに、ロン眉には年の離れたお兄さんが2人いるんやけど、2番目のお兄さんとこは娘2人。で、その2番目の嫁(私から見るとヒョンニム)は男も産まんと・・・って話が始まった。2番目のヒョンニムは男を産んでも産まんでも性格が???な人やから私はあんまり好きではないんやけど、あからさまに息子を産まなかったからという理由でぐたぐたゆうてはる。
ロン眉は娘希望やったけど、息子が産まれたと看護婦さんから聞いてホッとしたとかゆうてた。これで息子息子って言われ続けるストレスを私が受けんでもええな!と思ったらしい。まぁ想像はしててんけどやっぱり私にはきつい話やった。
それも頑張って聞き流し。。。
まだ傷の痛む私に
「あと、息子一人と娘一人産まなあかんで。」
プチッ
「私、一人で十分ですしっ」←実はあと一人は考えてるけど。
「いや、息子2人でもええけど・・・」
おーーーーーーーい!ロン眉のうそつきぃ~息子攻撃からは逃れられるゆうたやんけぇ~
ぜぃぜぃ・・・。
まだ粉ミルクと混合やったからお乳が足りへん時は1階下の新生児室に粉ミルクをもらいに行かなければならない。シオモニにもらってきてくださいと頼むと「え、戻ってこれへんからあんたが行ってきて」と言う。ソウルでバスも地下鉄もエレベータもムービングロードも一人で乗れない人やからあきらめてお腹を引きずり自分で行った。
ふぅ。
そして、金曜日のお昼、
ロビーに電話をしに行ってたシオモニが帰ってくるとこう言った。
「さっき、そこでな、娘が昨日の晩から産気づいてなかなか産まれへんからうろうろしてるハルモニがおってな、お腹の子は女ってわかってるらしいわ。かわいそうに。」
プチッ
「娘でも息子でもいいじゃないですか?」と私がゆうと
「なんで?」
「娘でも息子でも元気な子が産まれてくれば」
「娘が産まれて何がええことあんの?」
ブチッ
話にならん。
まぁ、わかってたのにあえてゆうてしまった私が悪い。疲れるからもうやめておいた。
夜、シオモニと交代しにロン眉が来たからぶつぶつと文句をゆうた。
「豆乳。ちゃん、頑張りな!」
・・・・。
土曜日はロン眉は休みやったからよかってんけど、、、
夕方、ロン眉の実姉ヒョンニム夫婦がカムジャを見に来た。キョンサンドの人は声がでかくて言い方がきつい。仕方ないんやけど、やれ韓薬と飲め、長袖を着ろとかゆうてきはる。抱っこして乳やると肩や首が痛くなるからやめろとか。
韓薬は飲みたくないんじゃなくて飲めないのでいりません
切開したので、自然分娩した人みたいに暖めてはいけないと先生から言われてます。
傷が痛むので抱っこ授乳が楽なんです
と言っても
聞いてるの?って感じ。まぁいつものことやねんけど、私も疲れてるから。。。ほっといて。
ロン眉は私がどんどん殺気だっているのを感じてる。
ロン眉の不安がっている視線を感じながら私は運ばれてきた夕食に手をつけようとした。
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